「なぜ?」 という問いかけを重ねると、その場から「仕方がない」という気分が放逐されていく。そうした空気に、「だって、仕方ないよね?」と水を差してやると、状況はリセットされて、場は健全な気分を取り戻す。ところがたぶん、水を差すのは大変で、空気に抗えるだけの勇気と知力、上司と拮抗できるだけの暴力とを持っていないと難しい。
「なぜ?」 を重ねるやりかたは強力だけれど、その威力が発揮される前提として、その場に過剰な理性を要求する。t.01
本来あるべきコーチングって、相手の中にある考えや答えを、質問したり考えさせたりしてじっくりと引き出していくもの。(素人定義なので違ってたらごめんなさい)
これが、コンサルタントには難しい。つい、相手の言ったことに対して、どんどん仮説をベースにした質問を投げかけていってしまうのである。
「それって、こういうことじゃない?」
「こういうふうに考えられるんじゃない?」
などなど、いちおう質問を投げかけてはいるのだが、自分の課題仮説や解決策仮説が元になってるので、クローズドな質問になってしまい、一問一答型になり、相手の考えが深まりにくい。
これを、もっとじっくり我慢して「それって、どういうことなんだろね」「どうしてそう思ったの?」とか、「そしたら、どうしたらいいと思う?」と、よりオープンめの質問に変えていかないといけない。そうすることで、相手は自分で考え、答えを出し、はるかに納得感とコミットメントを持つことができる。t.02
■話しかけるのが当たり前、じゃない。話しかける条件を作れ
「何かあったら」じゃダメ。ネガティブな時とか、大事なことがある時しか話しちゃダメだと思ってしまうだろ。そうじゃなくて、 「こういうときに」「こういう話題の時はすぐに」とか、条件を具体的にしないとだめ。あと、言葉にしなくても威圧感じさせちゃだめ(ネガコメとかちょっと表現が下手くらいで怒ってる人のところには意見は来ない。逆に言うと、相手したくなければネガコメしてるやつには怒りを示した後放置すればおk)。相手を認めていることを伝えないとだめ。
■そもそも部下は話さないものだと考える。
何で話さないんだ、じゃない。話さないのが当たり前なんだから練習させないとだめ。「余計なこと話して下手ふみたくない」「意見を言える立場じゃない」とか「どうせ上司が決めてしまう」と思ってたら話さない。t.03
コーチングの有効性を認識し、理論を学ぶことはできても、いざ職場に帰ってから実践することに不安を覚えるのだ。実際に使えるようなリアルなコーチングをしている人はいるのだろうか? こんな疑問に答えるとき、いつも「明石家さんま」さんを例に出す。
彼こそがコーチングの天才です。明石家さんまさんのトーク番組を見てください。
彼はたった数分間の間に「傾聴」「承認」「質問」を繰り返す。特に「傾聴」に関してはズバ抜けた才能を持っている。その秘密は、彼の「共感性」にある。t.04
スキルに関していえば、コーチングが、「傾聴技法」や「効果的な質問技術」「承認・ほめる技術」であるのに対し、指導・教育は「相手よりも優れた技術力・知識・経験・社会的評価など」です。そして、それらの前提となるスタンスは、コーチングが相手を「大人扱い」し、「相談に乗ろう」とし、「受け入れる」のに対し、指導・教育では、相手を「子ども扱い」し、「教え込もう」とし、時には相手を「否定・批判」します。t.05
t.01-05
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