成功とは 運とは tumblr抜粋

日曜日, 12月 09, 2012

抜粋

t f B! P L


t.01-05
不幸にして我々は「運」そのものは制御出来ない
制御可能なのは、「実行力」の部分だけだ。あまりに「俺には運がないなー」と思う人は、運をうまく拾い上げる「実行力」に欠けているのではないかと反省してもいい。逆に「実行力」が十分あると思っていても成功してないと思うのなら、それは「運」のせいだ。非科学的に見えるだろうが、世の中が(数学的な)カオスで複雑である限り、「運」は否定出来ない。
「成功」を感じている人もそうでない人も、このことは覚えておいていいと思う。どっちが欠けていても「成功」はないのだ。t.01

成功の要因は,運だ。100%,運だけだ
頭がいいだって?そんなことは問題じゃないんだ。おまえたちはさぞかし学校の成績がいいんだろう。そんなことは知っている。笑わせるな。いいか,運だ。運がなければ起業は成功しないんだt,02

スティーブ・ジョブスの伝記が100万部売れたそうな。
実際、成功の秘訣はすべてここにある!と言うふれこみで、この本の内容を引用する人も結構多い。
今年亡くなった人の中でも最もインパクトのある一人なので、まあ無理もない話だろう。
ジョブスを筆頭に、成功者の伝記や回想録は世の中に溢れている。
自分も結構読んでいる口である。カルロス・ゴーンの「ルネッサンス」などは、気に入って何度か読み返しているほどだ。

その上で申し上げましょう。
成功譚には、期待してはいけません。

多くの読者は、成功譚に語られている手法・ノウハウ、あるいは思想を真似てみようとするだろう。実際やってみた人、思い返してみて下さい。そのうちの一つでも実際に役に立ちましたか?
全く役に立っていないはずだ。成功譚に語られている手法やノウハウは、その時々の状況に応じてやむを得ず取られたと言うものが多く、後から思い返せばたまたまそれが上手く行った…と言うたぐいのものが殆どなのである。

有名な「ヒンドサイド(後知恵)バイアス」と言うやつだ。人間には結果から遡って「ああやったから上手く行ったのだ」と思いこむ習性がある。裏を返せば、自らの行動がどのような結果を招くか、正確に予測することはほぼ不可能なのである。

身も蓋もないが、自分は成功した人の要因の大半は「運」だと思っている。
たまたま運がいい人がいて、その人は成功したから人に語られている、それだけなのである。
スティーブ・ジョブスは確かに空前の成功を収めた。抜群の能力を持っていたことは間違いない。ではあるが、その奇矯な性格から全く誰からも相手にされず、世に埋もれたまま平凡な人生を終えていた可能性も十分にあるのだ。
同様に、部分的にはジョブス並みの才能を持ちながら、運が巡らず知られることなく終わった人は、おそらく何千~何万人もいるだろう。

少し毛色は違うが、「自らのあるべき姿や夢を描き、それに向かって逆算してライフプランを立てろ」と言う人もいる。渡邊美樹や大前研一などですね。
自分はこれも疑っている。そもそも、自分のあるべき姿や夢を具体的に描ける人なんて、そんなに多くはない。スポーツ選手やタレントなどは、やっていることが比較的単純でかつ見えるから、目指しやすいだけのことだ。
ある職業に就きたい、と思っても、10年後にその職種がなくなっている可能性もある。

渡邊美樹が夢に日付を置いて、それに向かって努力して実現した…と言う話をいくら聞いて、真似たところで、殆どの人はその通りにはいかないのだ。「運」が邪魔をするからである。
あるべき姿としてジョブスを置いて、同じ行動をしても、同じ人にはなれない。運も違えば、環境も人的特性も違うからだ。

結論。
成功譚にむやみにすがるのではなく、目の前の事を一つ一つ着実にこなすこと。
それを数年続けていれば、スキルは付く。プロフェッショナルにもなれる。多くの人は、そうやってまずまずの人生を送っている。
誰かを夢見て、いくら将来像を描いても、所詮は運に邪魔されるのだ。
だったら、運に左右される余地の少ない自分を築き上げていくしかない。こう思う。t.03

成功は運に基づいているという話を、人は聞きたがりません。成功した人々は特にそうです。人が年を取り、成功を重ねていくとき、彼らはその成功は必然的なものだったと思い込みます。彼らの人生に偶然が関わったことを認めたくないのです。これには理由があります:世間もまた、成功に運が関わっているとは思いたくないのです。t.04

ちょっと努力をしたら運よく成功しちゃった人はそういう精神論をドヤ顔で吐くよね。
努力もあるけどお前だけの力じゃねえよって言うかね。話を聞いてるとそもそも環境に恵まれてんじゃんって人が本当に多い。
賢い人は努力は必要条件だけど十分条件じゃないことを知っているし、うまくいった時は自分だけの力じゃなくて運も加味されていることも知っているから
寛容になるんだがね。t.05

t.06-10
外村「シリコンバレーでは、スタートアップを成功させた人は『運が良かったのさ』と素直に言う。それは、成功を素直にうけとり、失敗しても次に向かいやすくする考え方」t.06

ジョブズの成功も、これに近いまぐれ当たりだ。彼の事業は失敗のほうが多いが、iPodで一発当てれば、それを取り返して余りある。ベンチャーとはそういうものだ。サーゲイ・ブリンが「グーグルはなぜ成功したのか?」と質問されて「運だ」と答えたのは、本当なのだ。t.07

特にビジネスで何か成功をしたいと思っている人ほど、成功者のtwitterをフォローしてみたり、書籍やwebでサクセスストーリーを追ってみたり、セミナーに行ってみたりしているようです。
しかしよく言われることですが、成功談より失敗談の方が一万倍くらい有益です。このことは、キャリアを積むにつれますます強烈に実感します。

成功談は、大抵内容がスカスカです。どんなに事前によく練られた事業計画を元に優秀なスタッフによって導かれたプロジェクトであっても、ひとたび「成功」と銘打たれてしまえば、その事業に厳しい分析なりレビューなりが入ることはまずありません。

またそのときの苦労話もたいてい大雑把で、慢心が感じられることが多いです。
本当に事業計画が良かったのか、アサインされたメンバーが優秀だったのか、単に運が良かったのか…。
そういうことを、深く分析することなく、話がどこかホワーンとしています。

ですので、「なるほどなるほど、それ、真似すれば私もうまくいくかも知れない」と思ったことはタダの一度もありません。
しかし失敗事例は、基本的にガチです。気合いの入ったライブ感がビンビン伝わってきます。
事業を中止するかどうかのギリギリの葛藤を何度も繰り返し、PDCAを回し続け、最後に「もうダメだ」「撤退しよう」というところまで本気で考え続けられています。

そこには、「もしあのとき、これがこうだったら結果が違ったかも知れない」というかなり現実的な謙虚な分析が存在しています。
こういう話は面白いですし、後々のためになります。「もしかすると、今からそこに気をつけてやれば、私なら成功できるかも知れない」、と思うこともしばしばです。
(中略)
事業の成功事例に限らず、何かのツールを入れてよかったとか、新しいスキームを取り入れたらうまく回り始めたとか、その手の話はWEB上、書籍上にあまた散らかっていますが、真面目にビジネスに取り組もうというのであれば、そんな情報を積極的に収集して回るべきではないと思います。

その時間がもったいないですし、本当に役に立つことは、信頼できる知人等から自然に耳に入ってくるものです。
ただ、失敗事例はなかなか転がっていません。それに携わった多くの人がそれを話したがらないからです。話したがらないというか、いろいろな人間関係があって公に出来ないというか…。
もしビジネスと真面目に向き合いたいのであれば、人とどんどん会って親しくなり、そういう話こそ積極的に収集するべきだと思います。

結局、ビジネスは『こうではない』『こうではない』『こうではない』の連続で、最後に残った物が、たぶん私たちが突き詰めるものだと思うのです。
ビジネスに『こうです』は無いです。t.08

「成功した人の格言」というのは、例えるなら競馬で馬鹿勝ちした人の話を聞くようなもの。リスクを大きく取って運が良かったから残った人の話がほんとうに役に立つかどうかは大きく謎。ついでに言えば「こういう人間が育つと自分が得する」という損得勘定で思ってもないことを喋ってる可能性も大。t.09

マキアヴェッリ曰く
「今までも幾度となく述べてきたように、人の運の善し悪しは時代に合わせて行動できるか出来ないかにかかっている。ある者は激情で行動して成功を収める者もいれば、慎重に行動して成功する者もいる。
今、栄えている人物が急に没落したり、行動は変えていないのに、運によって栄えたりするのは何故であろう?
その理由は、彼らの器量や能力よりも、彼らの行動が時勢に合ったかどうかによって成功は決定されるものであって、仮に彼らの成功が永続していたのならば、それは時代の要求によって彼らが自分自身を自在に変化させてきた証である。」t.10

t.01-05
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