クール・ジャパン 官民有識者会議(第1回)‐配付資料(2010年12月23日)

水曜日, 1月 05, 2011

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【デュアル・スタンダード】
日本人は”何かを表現するときに、2 つの方法を持っていた”。
あることが「良い」といった場合に、「そうじゃないもの」と一緒に組み立てられるところに日本独特の美意識がある。
これを”デュアルスタンダード”と呼ぶ。
デュアルスタンダードは「正」と「負」、「クール」と「ホット」、これら”相反することを行ったり来たりするもの”であり、ダブルスタンダードとは違う。

例)はかなさ
「はかない」とは「はか」がないこと。
つまり「はかどっていない」=「効率が悪い」ということ。
これでもいいじゃないか、これも美しいものだと捉える

例)てりむくり
「てりむくり曲線」という屋根の曲線。
瓦屋根が持っているソリ(照り)に、檜皮のもっているムクリ(起くり)の曲面加工をたくみに連続させた和漢折衷のもので、独特の曲線美を持つ。

例)あはれ
平安朝が無くなり、鎌倉幕府となり武士の世界が到来した。
平安文化の「あはれ」という言葉を使いたいと思うが、それを武士らしく言い直す必要があった。
そして「あっぱれ」というコンセプトを作り上げた。
王朝人にとってはかわいそうなことが武家にとってはあっぱれとなった。


【引き算(ショートカット)】
日本はまずはじめに「かけ算」でジャンルをまたぎ、それができたら「引き算」をする。
枯山水は中国にはない。
水を感じさせるために水を抜いた。
日本のアートが多く余白を持っているのはこの流れ。
最後に残る影を作る。
・茶の湯はクラブ財を作るために広間、小間等を引き算して行った
・連歌をショートカットして俳句にした
”引き算を最後にしないとだめ”。


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