身体の運用術を徹底して鍛えさせていた日本の文化
身体というのは、ちょっとしたことで我々に大きな影響を与えます。
それを昔の人は経験的によく知っていたと思います、
ですから日常生活の中に、身体の動きを必ず取り込んでいました。
昔は小学生に教室の掃除をさせましたが、今では、部屋をきれいにするなら、掃除は外注した方が効率がいいと考えてしまいます。
教室の掃除というのは、子供の身体を、ある方式で動かさせることに主眼があるのです。あれは体育なのです。
明治時代以降、自分の身体を、どう扱っていいか分からない若い人が非常に増えてきました。
「行儀が悪い」といいますが、行儀が悪いのではなく、大きくなった自分の身体を、どう扱ったらいいのか割らないのです
養老 猛 P.9-11 2010.12 商工クラブ
[画像はWikipediaより]
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