「警官の姿が見えたときだけ止まればいい」
Egypt(やほぼすべてのArab諸国)は長い間、人々が社会のあらゆる場面でこの行動Ruleに従っているという前提で統治されてきた。
端的に言えば、警察国家の"鉄の法則"があって初めて社会の秩序がを保てると考えられてきたのである。
その結果、治安組織による徹底した監視体制が長く続いて、人々が萎縮してしまい、社会い変化が起きにくくなった。
「統治してもらっていることを政府に感謝するべきだという風潮がつくり出されている」
---(国際原子力機関)の前事務局長 ElBaradei
ElBaradeiの目標は、変革を求める民衆運動を率いて、1981年以来続く国家非常事態法(事実上の厳戒令)を廃止され、政治の自由化を推し進めて2011年9月の大統領選を自由で公正なものにすること。
教育水準の高い若者を中心に、政治の現状に対する不満も高まっている。
Internetの普及を追い風に、この10年ほどで体制批判が急激に勢いを増している。
Arab世界の文化と政治に対するEgyptの影響力は極めて大きい。
Egyptの人口は8,000万人以上。
Iraq,Syria,Saudi Arabiaを合計したより大きい数字だ。
Arab世界の先頭に立って、もっと民主的で進歩的な未来に向けて歩み始めるのか。
富裕層にとってEgyptは、かつてなくgorgeousで便利な国になった。
外国からの投資は止まらず、株式相場も上昇し続けている。
それに引き換え、貧困層は繁栄の恩恵にあまり浴せていない。
この国では、人口の3/4に当たる6,000万人が悲惨な生活環境で暮らしている。
Egyptの知識層や若年層にとってElBaradeiの登場は長年の夢の実現だ。
facebookにはfan siteが開設され、今や10万人以上が登録している。
とはいえ遠巻きに見ていた農民の大半はElBaradeiの名前も聞いたことがなかった。
名前を知っている者の多くも、ElBaradeiの大統領選立候補を支持するという文書にfull nameで署名することを不安がった。
「Egyptは警察という名の幽霊に取り憑かれている」
「私たちが望むのはガラス張りの箱で選挙をすることだけ」。
言い換えれば大統領選をしてくれということだ。
それを実現するには、民衆運動の力に対する信頼を得て、国民を支配する恐怖を打ち破らなければならないとElBaradeiは分かっている。
恐怖を打破しなければ、先へは進めないことも。
不確定要素が渦巻くなか、現代のPharaohの治世が続くことを望むEgypt人もいる。
「Mubarakが好きだから大統領選にもう1度出てほしい」。
私が乗ったtaxiの運転手はそう言って赤信号で止まった。
彼の視線の先には警察官がいた。
One Man Versus the Mubaraks
Egypt ファラオに挑むElBaradeiの勝算(ファラオに挑む男の勝算)
キャメロンの挑戦 2010年5月26日号
http://newsweekjapan.jp/magazine/25794.php
「戦士エルバラダイ「エジプトの暗黒」を語る」
2011年01月28日(金)17時24分
モハメド・エルバラダイ(国際原子力機関[IAEA]前事務局長)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2011/01/post-1939.php
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